© 士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
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2024.02.07Article,Other
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メディアプロジェクト「攻殻機動隊 M.M.A. – Messed Mesh Ambitions_」特集#02、公開

《攻殻機動隊》シリーズが提示してきた数多くの先駆的な「問い」を積極的に継承しながら、現代社会が抱える様々な主題について思索・議論するためのメディアプロジェクト「攻殻機動隊 M.M.A. – Messed Mesh Ambitions_」。

 

第2回目のテーマは「アウトロー|Outlaw」。監修を務めるのは、インディペンデントwebメディア『DOZiNE』を主宰する編集者の辻陽介、そして『DOZiNE』北九州支部長にして野良研究者の逆卷しとね。

 

「攻殻機動隊」(公安9課)は内務省管轄の公安組織でありながら、警察や軍、さらには政府とも別の行動規範に則って動くある種「法-外」な存在である。9課に回ってくる任務も、その解決方法も超法規的だ。組織としても課長の荒巻、それから少佐の順に一応の命令系統は確立しているものの、基本的にはメンバー個々の判断で動くことが許されているスタンドアローン型の任務遂行を行う。異端審問のためには審問官は異端とされるものを知り尽くしておかねばならない。あるいは暴力団を摘発する刑事一課は暴力団員に似てくる。これと同じ理屈が、生活の技術的効率性と便宜のための電脳化と義体化が進んだ、(現代日本の)並行世界に特有の犯罪に対処する9課を「アウトロー」な存在にしている。

 

今回の特集では、このような《攻殻機動隊》シリーズのアウトロー性をふまえたうえで、真っ向から《攻殻》批評を展開するのではなく、同シリーズの中であまり注目されていない、あるいはあまり十分に描かれていない論点を拾い上げ、それを各論者がスタンドアローン的に敷衍し自由に展開することによって、同シリーズの原理の外(アウトロー)へと逃走線を引くことを目指す。しかし各論者が引いた独自の逃走線同士を編み合わせてみると、じつに《攻殻》シリーズに忠実なひとつの「絵」が浮かび上がってくるのではないだろうか。身体、都市、ジェンダー、セックス、群れ、家族と、全体のことも作品それ自体のこともさほど気に留めず、視点も論点もさまざまに突っ走る、それぞれアウトローな論者のスタンドプレイを、ともあれ、まずは虚心にご堪能いただけたなら幸いである。

 

「攻殻機動隊 M.M.A. – Messed Mesh Ambitions_」の特集#02「アウトロー|Outlaw」はこちら

 

図版_八木幣二郎[Heijiro Yagi]