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M.M.A. -Massive Mesh Ambitions- 特集#03/河野有理 + 大屋雄裕「黄昏れる未来:公共性をめぐって」
『攻殻機動隊』を思索・議論するメディアプロジェクト「M.M.A. -Massive Mesh Ambitions-」。
特集#03のテーマは「境界線|Boundaries」。監修を務めるのは、これまで技術の進化と社会の変容をともに論じてきた法哲学者・大屋雄裕。
河野有理 + 大屋雄裕「黄昏れる未来:公共性をめぐって」では、福沢諭吉から丸山眞男まで、日本政治思想史を幅広く論じてきた河野有理と、法哲学者で本特集を監修する大屋雄裕による対談をお届けする。
ふたりは冷戦崩壊直前に始まり現代まで続いている《攻殻機動隊》シリーズの国家観・企業観の変遷をたどりながら、現実における国民国家の弱体化やグローバル企業の台頭といった現象を確認していく。そのなかで近世から近代にかけての日本語論や、シンギュラリティ論とその解釈にまで話題は及ぶ。
対談のなかで通奏低音のように流れるのは、社会を支える公共性や全体性の退潮の感覚だ。それは技術と社会に対する黙示録的な認識をもたらすとともに、そのような暗い展望そのものすらたちどころに失墜させてしまう──。そんなダウナーでオフビートな議論に耳を傾けてみてほしい。
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