© 士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
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KODANSHA
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2025.01.20Article
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M.M.A. -Massive Mesh Ambitions- 特集#03/小泉悠 + 廣瀬陽子 + 大屋雄裕「踏み越えられた一線:崩壊する秩序と戦争」

攻殻機動隊 ghostintheshell

『攻殻機動隊』を思索・議論するメディアプロジェクト「M.M.A. -Massive Mesh Ambitions-」。

 

特集#03のテーマは「境界線|Boundaries」。監修を務めるのは、これまで技術の進化と社会の変容をともに論じてきた法哲学者・大屋雄裕。

 

《攻殻機動隊》シリーズは、本格的なSF作品であるとともに、骨太なポリティカル・フィクションでもある。法哲学者で本特集を監修する大屋雄裕は、とりわけ『攻殻機動隊 SAC_2045』を念頭に、これまで戦争のなかに閉じ込められてきた暴力が日常化した世界を描いていると語る。

 

──主権国家体制の鬼子のように登場した未承認国家や、⺠間軍事会社の活躍ないし暗躍。戦争とは呼ばれない「特別軍事作戦」、暗殺やサイバーアタックを通じて平時に浸透する攻撃。小泉悠 + 廣瀬陽子 + 大屋雄裕「踏み越えられた一線:崩壊する秩序と戦争」 では、そんな作品世界と地続きの現実を理解するべく、ロシアの軍事・安全保障政策を研究する小泉悠と、国際政治・旧ソ連地域研究を専門とする廣瀬陽子を招いた。

 

眼前の暴力と、それによって崩壊する秩序のゆくえを論じる鼎談。

 

図版:studio TRUE